Q & A

Q.鱗音の動態標本に昆虫針が刺さったままなのは何故ですか?

A.これはインテリアではなくあくまで標本だ、という意思表明です。

 背景から外して再度軟化をかければ、定格の標本に作り変えることができます。

 インテリアでは価値がないなどのネガティブな意味ではなく、我々なりの生き物に対する敬意と尊重をこの針に表明しています。


Q.標本はリクエストすれば作ってもらえますか?

A.基本的にはお受けしておりません。

 イベント前などにリクエストなどがあれば対応することもありますが、個別の対応は基本的にしておりません。


Q.通信販売や店舗での販売は行なっていますか?

A.イベントでの対面販売がメインです。

 鱗音はスタッフ2名があくまで趣味や技術の向上を目的として標本を作成しているため、売上による利益の追求は基本的に考えておらず、来てくださったお客様との交流を第一に考えております。

よって、イベントでの対面販売をメインに運営しております。

2019年12月より、石川県金沢市にある博物店【シュレディンガーの猫】様(https://shureneko.com)で試験的に委託販売を開始させていただいております。


Q.野鳥ってどこから手に入れてるんですか?

A.基本的に事故死した個体を拾得、あるいは譲り受けています。

 車に撥ねられる、窓にぶつかる、農業用ネットにからまるなどの理由で、野鳥は命を落とすことがあります。

このような個体を普段から探し、自身で拾得するか、あるいは習得した方から譲り受けています。

 本来なら都道府県が発行する野生鳥獣拾得証明書を獲得するのが筋ですが、近年これを発行しない自治体がほとんどなので困惑しています。「捨てるか好きに使うかしてください」と言われるので、野鳥の死体を合法的に入手したと証明するものが手に入りません。このため鱗音では、野鳥1羽ごとに詳細なラベル情報を記載しています。


Q.剥製標本を始めたきっかけってなんですか?

A.少々長いのでこちらをご覧ください。


Q.剥製のポーズはどうやって決めていますか?

A.野外でその生き物の生態を観察して、それを再現するようにしています。

本剥製の中でも、止まりのポーズ以外の動態標本は、野外観察を元にポージングを決めています。

木の実を食べる姿や、歩く姿、獲物を狩る姿など、その生き物が輝く瞬間を標本にできていれば幸いです。


Q.剥製標本に骨や肉は残っていますか?

A.骨は一部残っています。肉はほぼ残っていません。

鳥の剥製標本になりますが、大腿骨から先と上腕骨から先、それから頭骨は残っています。

肉は腐る原因のため、除肉作業をこなし取れる箇所はすべて取り除いてあります。

また、洗剤を使った洗浄や脱脂作業などの工程を経て、脂もできるかぎり抜いてあります。


Q.義眼と剥製用の標本針はどうやったら手に入りますか?

A.扱っているお店を紹介いたします。

義眼は主に、東京御徒町の「上野剥製所」さま(http://www15.plala.or.jp/ueno123/)や、三鷹にある「アトリエ杉本」さま(http://www.atelier-sugimoto.jp)で取り扱ってくださっているものを購入しています。お店まで遠い場合は、発送もしてくださいますのでお問い合わせください。


剥製標本用の標本針については、「浜口標本」さま(https://shop.hamaguchi-tori.com)の方で販売されています。