ウミネコ繁殖の聖地・蕪島
こんばんは、鳥類部門こりんです。
昨日、青森県の種差海岸について紹介させていただきました。
実はこの種差海岸から10kmも離れていないところに、日本有数のウミネコ繁殖地、蕪島があります。
蕪島(蕪島神社)は巨大なウミネコの繁殖地となっており、その飛来数はおよそ3〜4万羽だそうです。
いい晴天!
鳥居をくぐって階段を登っていくと、階段の脇ではたくさんのウミネコたちが子育てをしていました。
……近くない???
これ野鳥の会とかに怒られない???近くない????
普段観察の際、「野鳥の子育ては邪魔しない・営巣写真はなるべく撮らない・近づかない」を心がけている人間としては、近すぎる!!!え、撮っていいの?ってか向こうから噛みにくるんだけど!!
当然標識調査もされているようで、標識リングをつけた個体もたくさんいました。
……これもう霞網での捕獲調査じゃなくて手づかみで調査いけるよね?
やっと本殿に着いたと思ったら、足元でウミネコ同士の喧嘩が勃発!
狭い敷地にぎゅうぎゅうに営巣しているわりに縄張りの意識はしっかりあるようで、成鳥も幼鳥もヒナも関係なく、縄張りに入り込んだら激しく突き回して追い払います。
魚を食べるための鋭い嘴なので、どつき回されたヒナはひとたまりもなく死んでしまう個体もいるようでした。
当然、人間も攻撃対象です。
……この神社、境内を囲む細い通路を3周まわってお参りをするという風習があるんですよ。
三沢に住む友人が「サンダルで行ったらあかんよ」と言っていた意味がわかりました。
痛い痛い!もう噛まないで!
走って追いかけてきて足首に嘴を突き立てる個体、飛びながら追従して正確に頭を狙ってくる個体、もう写真を撮るどころじゃありません(カメラなんか出したら指をやられる)。
すこしひらけた場所で横を見ると、太平洋が広がっていました。
いやこれ絶海の孤島?
ウミネコは本来人間の近づけないような海洋島やその岸壁で営巣するため、足元にいるウミネコとのギャップで混乱しそうになります。
ようやくまわりきり、二礼二拍手一礼。ウミネコの土鈴おみくじをいただいて、帰路につきました。
かわいいね。
帰る間際、発信機を背負った個体を見かけたので、写真を撮らせてもらいました。
がんばれ、G54号。
みなさまも、機会があれば蕪島へ、ウミネコにシバかれに行ってみることをおすすめいたします。傘かポンチョを装備していきましょう。
うんこは1発くらいました。
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