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長い間冷凍されていたコウライウグイスを、剥製標本にしました。
戦後の剥製ブームに乗っかり、中国で乱獲され日本に輸出されたものの一部です。
散弾で捕獲され、体中に穴が開き羽毛は血で黒く固まっていました。
こういった人類の負の遺産ですが、我々に課されたのは、新しく同じような市場が発生しないかどうか気にかけつつ、人間がコレクションのために殺した生き物の体を、悪いことをしたからと捨てて無駄にするのではなく、丁寧に着実に、技術に変えていくことだと考えています。
鱗音で扱う多くの献体は事故死、あるいは病死、そして害鳥獣の駆除、調査研究のためのサンプリングなどで命を落とした個体ですが、たまにこういったいきさつの献体を譲り受けて標本にすることもあります。
このコウライウグイスがただ無駄に命を落としただけにならず、皆様の心の中に何かを残せていたらと切に願います。
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