初夏の妖精・キバネツノトンボ

 春の風が徐々に熱を帯び、草木の緑がより濃く萌える頃、草原に顔を出す妖精がいます。

ふわもこの体に、落書きのような愛らしい触角、そして何より目を引くのがレモン色の半透明の美しい翅。キバネツノトンボです。

五月初旬、鱗音のふたりでこのキバネツノトンボを見に行ってきましたので、紹介したいと思います。

たまたま中指に止まってくれたメス個体。中指なのは気にしないで・・・

よく晴れた五月の空に、さわやかな黄色が映えました。

このキバネツノトンボ、トンボと名乗っているもののカゲロウの仲間です(ウスバカゲロウ

科)。

生息地はごく限られているので、見つけられたらラッキーな昆虫の部類かもしれません。

この時はたくさんの個体が草原を高速で飛び回っていました。

来年もこの環境が残っていますように。

鱗音 -scaletone-

標本作成ユニット「鱗音 -scaletone-」公式サイトです。 主に昆虫の定格標本、動態標本、魚類・両生類・爬虫類を中心とした透明化骨格標本、鳥類を中心とした剥製標本、各部位の標本、羽の額装標本などを扱っています。

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